金融危機でも金商法改正で他国追撃?


目に飛び込んできた “追加金融対策77兆円” という大見出しの日経朝刊で、今朝は寒さから目が覚めました。
深夜に発表されたという 「住宅ローン債権や住宅ローン担保証券の買い取りで6000億ドル、自動車、クレジットカード、学資などの消費者ローンと一部の小企業向けローンで2000億ドルの資金枠をそれぞれ設定」(日経朝刊/一部抜粋) ・・・ FRBが新たに打ち出した8000億ドルにもなる「個人向けの信用収縮を和らげる金融対策」 だそうです。
つい先日表明した 「公的資金は金融機関の資本注入に優先」 する方針もあっけなく撤回されて、銀行・企業・個人まで手を差し伸べ始めたFRBですが、NYダウはわずかなプラスで大引け。 そして、リスク許容度改善の見方から久しぶりにユーロが買われた為替相場 ・・・ 昨夜Blogで危惧した乱高下相場になっちゃいましたネ。
ところで、”チーム・オバマ” が掲げるキャッチフレーズは、”3S” だそうです。 「Speedy・Substantial・Several Years」 ・・・ “Several Years” ってことは、金融・経済危機から早期回復は望めないということでしょうか(?)
そして国内の気になる記事も ・・・ 「農林中金、1兆円増資へ」 ・ 「“総合取引所” 実現へ法改正」 ・・・ いずれも日経朝刊一面に掲載の見出しですが、銀行のようで実は機関投資家でもある農中は 「JAグループ内からの資金調達」 で財務基盤強化を図るようですが、どの金融機関も早め早めの予防策を実践してほしいですネ。
注目は、政府が進める “証券・金融先物・金属・農産物・排出権” などをまとめて取り扱う “総合取引所” の整備に向け、年明けの通常国会に法案が提出されそうなこと。 どうなってくかは関係省庁の思惑もあるでしょうから分かりませんが、「歌は世につれ、世は歌につれ」 に似て、「法は世につれ、世は法につれ」 のごとく法改正ばっかりで、金商法の追っかけも大変です!


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