FRBは75bpの利下げ? 今すぐ役立つ為替の知識(1)


FOMC(15-16日) で、FRBは 「0.75%の利下げ」 な~んていう予想が出始めてるんですね。 ついに日米の金利は “逆転” ですか!? ・・・ もうここまでくると、私的には日米欧のうちどの中央銀行が利上げ局面を作り上げるか?! に興味を移したいところです。 まあ、予想は米国が先ということになるのでしょうが、日本も政治・経済の閉塞感を打破すれば、日本は世界に先駆けて “利上げ” するチャンスが訪れるかも!? そうなったときの円相場とスワップ金利の設定は? と空想し始めると、為替相場も2倍楽しめてきます。
さて、ここからは今年Blogで紹介した “コラム” で、”今すぐ役立つ為替の知識” を列挙 ・・・ けっこういけますよ(^_^)v
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FXや株式の取引で参考にするのが専門家のコメント … 「専門家、その正体は?!」 ・・・ “目からウロコの投資塾”(日経夕刊2月7日) の 「ポジショントークに要注意」 というコラムで、定義されてました:
◆ 「インターバンクディーラー」
= 銀行間市場で売買を繰り返すディーラー。ポジショントークが多い?
◆ 「カスタマーディーラー」
= もっぱら顧客からの注文に対応するディーラー。顧客に配慮したコメントがある。
◆ 「ストラテジスト」
= 運用戦略を立案する専門家。見通しやどう行動を起こすかに力点。
◆ 「エコノミスト」や「アナリスト」
= ある国・地域の経済情勢など取引の現場からやや距離を置いたスタンスで意見を述べる専門家。率直な意見が多い?
◆ 「投資家や輸出入企業の財務担当者」
= 実際に為替予約を執行。保守的な相場見通しの傾向。
◆ 「投機筋」
= ヘッジファンドなどが代表格で、シビアな世界にいるせいか積極的にインタビューに応じることはまずなく、ベールに包まれているゆえに相場のかく乱要因として意識される。
G7も「ポジショントーク」にご注意 02/09UP
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「”CO2(二酸化炭素)” が近い将来にドルに取って代わる “基軸通貨” になる」 ・・・ その可能性を説いたコラムもありました:
◆ 通貨には基本的な役目が3つある: (1)ものさし(価値基準) ・ (2)資産(貯蔵手段) ・ (3)支払い(決済)手段。
◆ 国際経済学では、世界通貨のうち主要通貨を “基軸通貨” と呼び、かつてはポンドで、それがドルになり ―― ポンドより以前は “金” であったとも言われるが、近代のコインは一般的に “銀” が使われ、ドルのマークに “$” はシルバー(Silver)の “S” が語源と言われている。
◆ 紙幣は国(中央銀行)が保証している価値で、国が崩壊してしまうと単なる紙に戻る。金や銀のような鉱物が通貨の役割を果たしてきたのは、”鉱物” 自体に価値があるためだ。◆ では、CO2の排出権取引は? ―― 今やCO2も世界中で売買されるほどに価値があり、その点で “CO2″ は鉱物にも近い性質を持つ。従ってCO2は事実上、世界通貨の性質を持っており、しかも価値(価格)は年々上昇している。通貨としては強く、世界通貨や基軸通貨になる条件として有利な位置にある。 「円の国際化」政策のように、特定の通貨をわざわざ世界に流通させる努力をしなくても済む。
【宿輪純一氏の「逆張り経済論」(NBonline)/将来はCO2が基軸通貨になる!? 02/25UP
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「世界経済をギャンブルの場にしてはならない」 ・・・ 日経新聞のコラム “大機小機” で、金融工学がもたらした落とし穴を解き明かしてました:
◆ 87年ブラックマンデー ・ 97年アジア通貨危機 ・ 07年サブプライムローン問題 ―― 十年周期で世界を襲った金融危機の背景には、金融工学の異常ともいえるスピードでの進化にあった。
◆ ブラックマンデー時はプログラム取引。 通貨危機には為替モデル。 サブプライムでは確率式を駆使し、二次・三次・四次の証券化商品とマーケットが開発され、その負の部分があらわに――。 世界全体で一体どれだけの損失があるか積算(積分)できず、将来予測を失い狼狽した余剰マネーは原油、穀物などの実体経済になだれ込み、途上国は深刻な食糧不足やインフレに襲われる――。
◆ 金融は実体経済の成長を支えるためにあり、金融工学は信用創造のリスクをヘッジして実物経済を壊さないための技術だったはず――。 金融技術もギャンブルも確立を土台にする点では同じでも、ギャンブルは参加しない一般の人々の生活とは隔離される。生活や物価に直結する商品相場を限度を超えてつり上げ、実物経済に多大な影響を与えるマネーゲームは許されない――。
◆ サブプライム危機も今の混乱が収まれば、徐々に記憶が薄れてくだろう。しかし余剰マネーはさらに膨張し、金融技術も進化する。 次の10年、またギャンブルが繰り返されれば、今度こそ世界経済は崩壊する。
マネーがゲーム化して金融をダメにする? 05/17UP】
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日本国債の格付けが “A1 ⇒ Aa3″ に! (ムーディーズ・ジャパン/6月30日) ・・・ それでも「主要7カ国(G7)の中では最下位のまま」 ・・・ ところで、「格付け」って何? 格付け会社のホームページに掲載される「定義・規準」や「職務行動規範」を閲覧してみて分かることは:
(a) 被格付け会社の信用力について、現時点での意見を示すもの。 
(b) 購入や売却・保有を奨めるものではなく、投資家に対する適合性について言及するものでない。 
(c) 被格付け会社から提供された、または格付け会社が信頼に足ると判断した情報源から入手した直近の情報に基づいた格付けであって、会計監査を行ってはいない。
◆ すなわち、“格付け” は市場リスクを考慮しているものでなく、また格付け会社は “格付け自体の正確性” に責任を持ってはいないんですネ。 しいていうならば、生命保険に使われる 「生命表」 にも似た、”長年のデータ” に基づいたデフォルト率で格付けが行われているにすぎないもの(?)
104円台ワンタッチと格付けUPの関係 06/30UP】
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to be continued ♪


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