3・10から流れは変わろうとしてる?


07年夏、サブプライムローン問題が表面化。 08年9月15日、リーマン・ブラザーズが連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請で、金融システムは機能不能に陥って以降、「悪材料に敏感に反応し、下げ足を速めてきた銀行株も、先週10日、シティが “1-2月は利益を確保” という報道で、銀行株がけん引役となって、NYダウは4日続伸で600ドル近く上昇 ―― 金融株の動きは、世界経済の底入れの先行指標として目が離せない」(日経ヴェリタス/一部抜粋)
はたして、このまますんなりトレンドが反転するかは不透明ですが、数字を列挙して1年を振り返ってみると、今回の金融・経済危機は、やっぱり凄まじいものだって、あらためて感じさせられます。
◇ 歴史的な金利緩和で、1年前と比べた政策金利は:
・ 日本 —————— 0.50% ⇒ 0.10%
・ 米国 —————— 4.25% ⇒ 0.00-0.25%
・ 英国 —————— 5.50% ⇒ 0.50%
・ 欧州 —————— 4.00% ⇒ 1.50%
・ 豪国 —————— 6.75% ⇒ 3.25%
・ 香港 —————— 5.75% ⇒ 0.50%
・ カナダ —————- 4.25% ⇒ 0.50%
・ ノルウェー ———– 5.25% ⇒ 2.50%
・ 南アフリカ ———– 11.00% ⇒ 10.50%
・ ニュージーランド —– 8.25% ⇒ 3.00%
            (07年末)   (09年3月15日現在)
◇ 株式の時価総額 (07年末 ⇒ 現在)
・ 米国  20兆ドル弱 ⇒ 10兆ドル強
・ インド 3兆4800億ドル ⇒ 1兆ドル弱
◇ このところ超円高シナリオは影を潜めたものの、一時は「世界最強通貨」にあぶり出された “円”、一時USDJPY=87円13銭(12/17/2008):
・ USDJPY=111円65-70銭 (12/31/2007) ⇒ USDJPY=97.95-00 (13日NY close)
◇ 過去1年で主要銀行の時価総額は:
・ シティグループ 20分の1 (08年2月末の1217億ドル ⇒ 56億ドル)
・ BOA 10分の1
・ RBS 86%減
・ 三菱UFJフィナンシャル・グループ、JPモルガン・チェースでもほぼ半減
◇ 金融機関向け貸し出しやCP市場テコ入れ、AIGなどへの救済で:
・ FRBの資産総額は一時2兆ドル超 —– リーマン破綻前の2倍強
(日経ヴェリタス/一部抜粋)


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