購買力平価に着目! 為替ディーラーには役立たないけど?


高金利通貨を保有してた結果、こつこつ貯まった目当てのスワップ金利もスッ飛んでた!? … そんなスタイルでFX取引してる個人投資家に役立ちそうな記事が、今日の日経ヴェリタスに掲載されてました。
“購買力平価” に着目すると、「理論的には、為替は2つの国の通貨の購買力が同じになるように決まる」と解説し、「”高金利” と “通貨下落” はセットで、長期的には、金利差は通貨下落で消えてしまいがち」 というもの。
……………………………………………………………..
米国で1ドルのものが、日本で100円で売られてたものが、その後米国では物価上昇で2ドルになっても、日本では物価変動がなく100円のままなら、購買力平価で考えると1ドル=50円へ円高に進むはず――。
一時的には高金利通貨が上昇を続けても、物価動向を無視した為替水準は永続しない。 その結果、07年以降、円は一挙に急騰。 プレートのゆがみがじわじわとたまり、いつか大きく跳ね上がる「地震のメカニズムに似ている」。
購買力平価には、消費者物価・企業物価・輸出物価のベースがあり、ドル円相場は企業物価ベースの購買力平価を円安の下限に、輸出物価ベースの購買力平価を円高の上限におおむね推移してきた。 つまり、輸出物価ベースに近い、あるいはそれより円高の水準でドルを買っていれば、その後為替差益を得られる可能性が――。
一方、ユーロに関しては3つの購買力平価が104円前後に集中。 つまりユーロはもう一段のユーロ安があり得る可能性が――。 (日経ヴェリタス/一部抜粋)
……………………………………………………………..
興味深い解説でしたが ・・・ そもそもFX取引は、キャッシュのデリバリーを伴うスポット取引と長くても1年物までが主のフォワード取引が合体したものであり、スワップ金利目当てに高金利通貨を長期保有しようとするところに無理がある気もしますネ(^_-)。
そして、この記事で最も気に入ったのは、海外旅行先で食事やショッピングで円換算したときに、”高い! ・ 安い!” と自身が感じた “適正レート” を大切にしたFX取引が大事かも、という締めのコメントでした。(^_^)v


バナーワイド

TOPへ