米当局へストレステスト、EUの命令…


為替相場に債券相場を関連づけて、今週はけっこうBlogしましたが、そもそもは21日の “国債売り” が発端 ・・・ 「株・ドル・債券」 のトリプル安を危惧するマーケットの思惑が “ドルの乱高下” に引火。 S&Pによる 「英国債を格下げ方向で見直し」 が、「米国債も?」と連想されちゃって、何年も繰り返し取り上げられる米国の財政悪化があらためてテーマに再浮上。 でも結局は、「今週の米国債入札の入れ替えだったのかも(?)」 との楽観的な見方もあって、とりあえず週末になって債券相場の不安も沈静化(?)
ここで注目したいのが、「米景気の回復は、マネーが米国債から離れて、逃避通貨だったドルも売られだした」(日経ヴェリタス) という流れ ・・・ 長期金利は高くても、「FRBが住宅ローン担保証券(RMBS)を買いまくって(新発のRMBSの8割)、住宅ローン金利は低水準――。住宅ローンの借り換えを促す政策で、米国債とRMBSの利回りは空前のニアミス状態」
住宅ローン金利だけは低位に抑えたい米当局は、今週相次いだ入札も順調にはけ、安堵してるかもしれないけど、「次のFOMCは6月23~24日とまだ間がある。 当局が嫌がる状況を作り反応を試すのが市場の常。 当局主導のグリーンシュート(景気回復の芽吹き)相場に対し、市場によるストレステストが始まった」 というコメントに加えて、「再来週には、3年債・10年債、そして30年債の入札が予定され、”金利上昇リスク” が今後も付きまとう」(日経夕刊) ・・・ そんな懸念が、ドル相場に直結するかと思うと、6月も債券相場から目が離せませんネ!
ところで、欧州はダンピングや価格協定などの “独占的” な違反行為に対し、何百・何千億円の課徴金で制裁を科したり厳しいですが、欧州委員会は 「マイクロソフトに対し、同社の基本ソフト(OS)に競合会社のネット閲覧ソフト(ブラウザー)を組み込むよう命じることを検討中」(日経夕刊) だそうです。 “市場競争を阻害している” というのが判断材料のようですが、レバレッジ競争を阻害する日本の金融当局へも、ぜひ排除勧告をしてほしいものです!!


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