資産運用とFX取引



知人が、「資産運用について講演するので、FX取引も含めて、A4で1ページくらいのベースとなる素案を考えてくれない」 っていうので、ちょっとアイデアを出してみました。 その一文とは:
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資産の運用を考える場合、いまのデフレ(デフレーション )状態にある景気・経済状況では、キャッシュ(現金)を手元に置いておくこと(タンスや銀行に預金、国債の購入など)が有効な手法といわれています。
デフレ下では、物価が持続的に下落することで、キャッシュの価値(バリュー)は相対的に上昇します。ただし、いまあるキャッシュのボリューム(額)自体は大きく膨らむこともなく、資産を効果的に運用してるとも思えません。
リスク商品(金融政策の変更・法改正・国際紛争・経済指標・要人発言などで流動性・変動リスクなどが伴う株式など)での運用は、常にマーケット(相場)に左右され、大きく資産を増やすことも・減らすことはあるものの、デフレ状態にあっても売買のタイミングや選択を見誤らなければ、資産を大きく増やすことができます。もちろん、取引する前には、その金融商品の知識は身に付けておくことはいうまでもありません。
さて、リスク商品の内、外貨預金のほかに、個人投資家が自らが異なる通貨を売買する金融商品として、外国為替証拠金取引(いわゆるFX取引)があります。FX取引の主な特徴といえば、
(1)投資家自身がプラットフォーム上(コンピューター)で通貨取引する。
(2)外国為替市場は24時間オープン。
(3)レバレッジを効かした差金決済取引で、預け入れる資金(証拠金)は少なくても、利益・損失ともに大きくなる。
株式投資は一般的に、”現物を買い、そして売る” ことで、利益(損失)を生む取引ですが、FX取引は 「買って・売り戻す」もしくは「売って・買い戻す」という概念で取引する金融商品です。ドル円の売買に例えると、実勢レートで1ドルが90円00銭のとき、
(1)円買いが強まると思えば、90円00銭で「円買い・ドル売り」の売買(ポジションメイク)をし、例えば89円00銭で「円売り・ドル買い」の売買で清算すれば、1円の利益を手にできます。すなわち、「1ドルを90円00銭で売り」を、「1ドルを89円00銭で買い戻す」ということです。
(2)逆に、ドル買いが強まると思えば、90円00銭で「円売り・ドル買い」のポジションメイクをし、例えば91円00銭で「円買い・ドル売り」の売買で清算すれば、1円の利益を手にできます。
ただし、どちらの場合でも、思惑通りの相場展開とならず清算した場合には、損失が確定します。すなわち、(1)の場合では、1ドルを90円で売ったのに、91円で買い戻すことを余儀なくされ、1円の損失が確定することになります。
FX取引がリスク商品である以上、余裕資金で取引することはもっとも大切ですが、さらに、投資家自身の目の届くところで取引する(ポジションメイクから清算まで、為替相場が見れる環境にある)ことも重要です。また、資産運用でリスク分散するために、FX取引は金融商品の一つとして有効ですが、だからと言って、すべての余裕資金をFX取引で運用するポートフォリオは避けるべきです。
さらに、FX取引は、資産を証券会社に運用を任せる投資信託のような金融商品ではありません。投資家自らが外貨取引をする商品であり、為替相場を追いかける時間に余裕のない投資家には不向きな金融商品といってもいいでしょう。
by Rumina

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