2つのサプライズと市場の性


いわゆる大企業の経営者が予想する今年のドル円と株価が、日経朝刊に掲載されてました。
◇ ドル円の予測レンジは、6月末で80~100円、12月末では80~105円
・ 予測の平均は、6月末に89.38円、12月末では91.28円
◇ 日経平均株価のレンジ幅は、7,600~14,000円
・ 高値の時期は、11~12月
・ 安値の時期は、1~3月
◇ 日米中の成長率予測:
・ 日本のGDP予測は、平均で前年度比 +1.12%
・ 米国のGDP予測は、平均で前年度比 +1.95%
・ 中国のGDP予測は、平均で前年度比 +9.01%
・・・ ちなみに、09年10月時点の国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しでは、10年の世界全体の実質成長率は3.1%、米国は1.5%、ユーロ圏は0.3%、中国9.0%、インド6.4% (日経ヴェリタス)
これらのコンセンサス(平均予想)が外れたときの、2つのサプライズを日経ヴェリタスが取り上げてました。
◆ ネガティブサプライズ(下振れリスク)になりうる要因:
(1)「BRICsの失速」―― 今回の世界金融・経済危機では、各国の早めの政策対応と並んで、中国、インド、ブラジルなど新興国経済の傷が浅かったことが大きい。 ただ、選別色を強め、マネーが「優良新興国」に集中すれば、景気過熱リスクを増幅させる恐れがある。
(2)米欧の「金融システム問題の再燃」 ―― 消費者ローン、商業用不動産向け融資の損失が今後拡大するという見方もあり、さらに追加の公的支援が必要になった場合に、オバマ米政権は11月の中間選挙を控え、有効な対策を打てるのか?
また、年内の選挙で労働党から保守党への政権交代が有力とみられてる英国も、「政治空白」が起きる恐れも――。
◆ ポジティブサプライズの要因:
「不均衡是正シナリオ」―― G20首脳会議などで、この政策協調がうまく進み、拡大均衡型の不均衡是正が実現すれば、世界経済はよりバランスのとれた安定成長が可能になる。
・・・ はたして上記のトップ企業の経営者の相場観はどの程度当たるか? どのくらい乖離するのか…?! それによって、どんなサプライズが2010年のマーケットに襲いかかるのか? 日経ヴェリタスの締めコメントは、「同じサプライズなら “ポジティブ” の方が良いのだが、不安の種を数えるのが市場の習い性のようだ」 ・・・ つい共感してしまった!

\FXCAFERNET/ ・ \FXCAFERJP/ ・ \FXSPOTRNET/ ・ \FXカフェR談話室/

バナーワイド

TOPへ