「自国通貨高で破綻した国」は無い?!


今日の日経ヴェリタスに投稿されてた 『円高亡国説に振り回されるな』 に、超~共感!
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15年ぶりの円高に、株式市場からは悲鳴が上がり、永田町からはドル買い介入や日銀のさらなる追加緩和を求める声が高まり、大手メディアもこぞって 「円高による日本経済の危機感」 をあおり立てている ―― 現在の欧米経済の状況を見れば、日本による円高阻止への単独介入が理解されるはずはなく、効果の乏しさも(マーケットに)見透かされている。 今春、ユーロ買い介入に出たスイス中銀は、その後の為替変動で1兆円を超える為替損失を被った。 日本が介入を強行しても、恐らく似たような結果になる。
政界では1年ももたない首相が続出している。 「こんな日本で円高になるのはおかしいではないか、やはり政策が問題なのだ」という思いが、介入や追加緩和の要求につながっている ―― それは、為替レートが自分たちとは無関係に天空で動いていると考えるような、いわば 「天動説」 的な思考である。 それだから、理に合わない円高は阻止しなければならない、という機械的な発想がわいてくる。
為替レートとは、自国の政治経済がベースにあり、それと他国との相対関係の中で生まれる 「地動説」 でとらえるべき問題である。 日本経済に警戒感が強まっているのは事実だが、米国経済の方がより深刻な問題を抱えていることにもっと注目すべきだろう ―― 実効レートで見た日本円が15年前と比べてそれほど割高でないことは、統計から容易に確認される。 自国通貨が高すぎて経済破綻した国など、聞いたことがない。 無責任な円高亡国説に振り回されてはなるまい。
対策としては、効果の乏しい介入や追加的金融緩和よりも 「円建て決済を増やすべきだ」 ―― 対米貿易はともかく、第三国間におけるドル決済体制は、論理的な演えきでなく商慣習に依存したものにすぎない ―― 中国は人民元建て決済をアジアだけでなく、欧州や中南米にも拡大する意向を示している。 日本が考えるべきは、天動説の介入ではなく、地動説に基づいた地道な円決済拡大ではないか。
(日経ヴェリタス・『円高亡国説に振り回されるな』倉都康行氏/一部抜粋)
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・・・ なるほど、“稚拙な介入” は、たしかにマーケット形勢を崩すことでもあり、日本における “円高拒絶論” は 「天動説」 的であって、為替相場は 「地動説」 との捉え方は新鮮!  そして、「円建て決済」 を探ることを怠ってきたツケが、15年たっても湧きおこる “市場介入待望論” のひとつの一因っていう、『座布団3枚!』 ものの見事な説に、ただただ感心しちゃいました。

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