投機筋とも短期筋ともいわれる勢力の 「円買い封じ込め」 に、日米欧の通貨当局が決断したのは 「協調介入」 ・・・ 巨大地震と津波、原子力発電所事故の影響で、日本経済の深刻な打撃を最小限に抑えるため、2000年9月以来となる異例の対応に、ドル円はひとまず 「80.55-60」 でNY市場CLOSE。
昨日早朝からのドル円の推移は：
78.85-90@06:00 ⇒ 79.18-20@09:00 ⇒ 81.69-71@17:00 ⇒ 82.00@17時過ぎ ⇒ 81.35-40@21:30 ⇒ 80.55-60@今朝06:00
FX個人として気になるのは、通貨当局が描く “防衛ライン” かな!? ・・・ 「G7の落としどころは “地震前水準” 82円」（日経） っていう見方がありました。 とはいえ、昨日18日だけなら、投機筋の動きを鈍くする効果はあったようだけど、来週以降は?
・・・ これからも予想される実需の円買い（リパトリエーション）や、「再度協調できるのか? （投機筋）が試しにでる可能性も――」　金融当局の “本気” に注目ですネ!
ところで、“くりっく365” では、ドル円のロングポジションが前日比31.5％減少(*)したそうです! ・・・ 「3円50銭」もこれまでの円最高値更新した局面（79.75⇒76.25）で、FX個人が強制ロスカットに巻き込まれた「裏付けデータ」ってことになるのかな（?）　さらに、ドル円ばかりでなく、クロス円でも同じ傾向が!
一方で昨日、協調介入に相乗りしたFX個人も多かったのでは!　この「協調」もいつまでなのか危ういだけに、ご注意を! ・・・ ロングから入るポジションメイクや逆張りにこだわる “勢力” からは、そろそろ卒業する時期かも!?
(*) ポジションの推移（16日⇒17日）：（1万通貨単位）
◇USDJPY[long] 340715⇒ 233254（－31.5％）　[short] 35382⇒ 39555（＋11.8％）
◇AUDJPY[long] 357373⇒ 269731（－24.5％）　[short] 51959⇒ 52746（＋1.5％）
◇EURJPY[long]　77747⇒　63930（－17.8％）
◇GBPJPY[long]　70154⇒　56693（－19.2％）
（出所・くりっく365）