「米財務省が、政府債務見通しで2兆ドルの算定ミスがあり、“欠陥だ” とS&Pの判断を批判」(YomiuriOnline) ・・・ こんな記事を目にすると、『S&Pの躊躇なき格下げ』・『米当局とS&Pの仁義なき戦い』 っていうタイトルもいいな! と思いながらのBlog。
S&Pは 「1941年以来初めて、米長期国債を 『AAA ⇒ AA+』 に1段階格下げ」 したたけど、一番の焦点は “質への逃避” 先として、マネーはどこへ向かうのか?! ・・・ まずは、「キャッシュ」・現金化でしょうネ!?
「米国の格下げ」⇒「米トリプル安」⇒「米当局が債券・株式相場維持のため、ドル高誘導に目覚める」⇒「日米当局が 『ドル高/円安』 で思惑一致」⇒「円売り介入」
・・・ そんなシナリオを先日Blogしたけど、市場規模で 「フランス(1.9兆ドル)、英国(1.8兆ドル)、ドイツ(1.6兆ドル) に対し、米国は9.3兆ドル ―― 1日の売買高は、米国(5800億ドル)、英国(340億ドル)、ドイツ(280億ドル)」 ・・・ 回りまわってマネーは流動性の高い米国債へ回帰する(?) っていう見方をわたしも採用したいとこ。
それにしても、あすは我が身で、「政治に安定感はなく、消費税10%の時期を明記できず、財政再建のメドが立たない我が国」・日本の格下げも近くなったような感じが┐(-_- )┌
++—–++ 米国債の現況 ++—–++
・S&P ……「AA+」 Outlookは 『Negative』, 「今後2年以内にさらに1段階格下げ」の可能性を示唆!(8/5)
・Fitch ……「AAA」 8月末までに格付けに結論(8/2)
・Moody’s …「Aaa」 格付け据え置きも、Outlookは 『Negative』(8/2)
++—–++ 主要国の長期国債格付け一覧 ++—–++
Moody’s S&P Fitch
米国 Aaa AA+ AAA
英国 Aaa AAA AAA
ドイツ Aaa AAA AAA
フランス Aaa AAA AAA
カナダ Aaa AAA AAA
スペイン Aa2 AA AA+
日本 Aa2 AA- AA
イタリア Aa2 A+ AA-
中国 Aa3 AA- A+
ロシア Baa1 BBB BBB
ブラジル Baa2 BBB- BBB
インド Baa3 BBB- BBB-
ポルトガル Ba2 BBB- BBB-
++—–++ ドル円の節目 ++—–++
・85.78 円売り介入した2010年9月15日の安値
・85.53 4月6日に付けた年初来安値
・83.30 東日本大震災当日・3月11日の安値
・82.87 10年9月15日の高値
・82.23 5月19日の安値
・82.00 G7が協調介入した3月18日の安値
・81.49 7月8日の安値
・80.89 年初来高値と年初来安値の半値
・80.25 8月4日の政府・日銀による単独介入後の高値(8/4)
・79.75 95年4月19日の高値
・79.69 6月8日の高値
・79.57 5月5日の高値
・78.83 3月18日の高値
・78.40 8月5日のNY終値
・77.15 3月17日の高値 @東京市場
・77.00 8月4日当日の政府・日銀による単独介入直前の安値
・76.98 @東京市場での円の最高値(8/3)
・76.29 8月1日の高値 @NY
・76.25 円の最高値(3/17)
ユーロドルの節目 ++—–++
・1.4940 年初来高値(5/4)
・1.4694 6月8日
・1.4579 7月4日
・1.4453 8月1日
・1.4280 8月5日のNY終値
・1.4185 G7協調介入当日の高値(3/18)
・1.4055 米デフォルト回避後の安値(8/5)
・1.4053 円の最高値(対ドル)当日の高値(3/17)
・1.3980 G7協調介入当日の安値(3/18)
・1.3900 年初来安値と年初来高値の半値
・1.3838 7月12日
・1.3752 3月11日
・1.3525 2月22日
・1.3428 2月14日
・1.2860 年初来安値(1/8)