手腕を監視! 新財務相を「徹底分析」


「財務相人事のあまりのサプライズにマーケットは戸惑い気味だ」(REUTERS)と評される安住財務相(NHK記者出身)についてチェック!
【分析】
◇経済閣僚の経験がない
◇直近で防衛副大臣を務め、専門は外交安保分野
◇財政規律派といわれる
◇財務相の専管事項「為替介入」のスタンスは不透明
◇「過度な変動や無秩序な動きがあれば介入を辞さず」という野田首相の路線を引き継ぐ?
【安住財務相の記者会見】
◆(財政・金融分野の経験が浅く)「財務省のいいなりにならないか」と問われ、「重要なことは最後は政治が決断する」(毎日jp)
◆円の高止まりについて「欧米の経済・金融の先行きに不確実性の高まり、それぞれ財政的問題を構造的に抱え、円高の要因の1つになっている」
◆「円高が続けば日本経済にとって企業が厳しくなることも現実、懸念している。注意深く監視していきたい」
◆日銀に対して「適時適切に対応してくれている」と評価
◆日銀による国債引き受けの是非について「財政法上でも、諸外国の例をみても、禁じ手だ」と指摘(日経/一部抜粋)
【海外メディア評】
◇「金融の世界では無名同然 ―― 手腕は未知数」と指摘(WSJ)
◇「あえて登用することで、実質的に野田首相が財政政策を取り仕切ろうとする意思の表れではないか」(BBC/NHK)
・・・ ちなみに、古川経済財政相(大蔵省出身)は@記者会見、円高対策で「日銀はさらなる金融緩和を検討する余地はある」と日銀に追加緩和を求める意向を示唆。(毎日jp)
さて、週末9-10日には G7財務相・中央銀行総裁会議@フランス・マルセイユ で国際デビューする安住財務相 ・・・ “怖いものなし” で単独介入してみたり、円の適正水準を 「ぽろっ」 と発言しなければいいんだけど、財務相が円相場を「注意深く監視」すると同様に、マーケットもまた初心者マークを付けた財務相を「注意深く見極める」姿勢をしばらく続けるのかな!?

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