76円へ! 過度な介入に「ひずみ修正」の円相場


きょうのNY外為・債券市場はVeteran’s Dayで休場 ・・・ ってことで、週末に開催されるAPEC首脳会合@ハワイ(12-13日)に注目!

『“APEC” って?』 ・・・ そこから入るか|( ̄3 ̄)| ってご愛読者には叱られそうですが、「アジア太平洋経済協力(= Asia-Pacific Economic Cooperation)の略で、21カ国・地域メンバーが参加する非公式なフォーラム。 人口で世界の41.4%、GDPでは57.8%、貿易額では47%を占める」(Wikipedia)なんですって。

今回、そこで話し合われるというのが “TPP”(Trans-Pacific Partnership=環太平洋戦略的経済連携協定) っていうもの ・・・ 日本では参加そのものに賛否両論。 両者が歩み寄る気配さえみられず、がっぷり四つ\(+×+)/

私見は差し控えるけど、何事も賛成派と反対派がいて、最終的にはトップの決断で一件落着っていうのが道筋。 それに比べて為替相場は、BIDとOFFERの “歩み寄り” の結果、為替水準は決まっていく点で、公平かつ分かりやすい仕組み!

時には、化け物(当局)が為替水準にちょっかいも出すけど、誤った為替操作に対しては継続性のある為替レートへと、また元の適正な水準まで戻ろうとひずみを修正するのが外為市場のいいとこo(^-^)o

“実弾” や(単なる噂にしても)憶測を誘う覆面介入なんていう姑息な手段で、為替レートを一定方向へ持っていこうなんて、しょせん無理! 化け物はそのことをこれまで何回となく学んだはず。 そろそろ学習効果を見せる応用編で円高防止策をマーケットに披露してほしいな! 輸出企業もきっとそれを望んでるはず。

ちなみに、なぜかAPEC財務相会合に安住さん(1962年の早生れ)は出席してませんでしたね┐(´.`)┌ 午前に発表された共同声明では、「各国は通貨安競争を慎むべきだとして、『自国通貨を引き下げるための過度な為替介入を実施すべきではない』」と指摘(日経)

・・・ ガイトナー財務長官(1961年生れ)が議長では、「『納得のいくまで介入した~い!』 っていう僕の気持ちを、同級なのに分かって貰えそうもない┌(。>_<)┘」 って、拗ねちゃったのかな(*'-^)

さて、「ギリシャ-イタリアの次は?」 な~んて、モグラ叩きの様相とも揶揄される欧州情勢 ・・・ 先ほど野田首相は、TPPへの交渉に参加する方針を表明したけど、これといった目新しい材料もなく動意薄なLDN市場 ・・・ それでも今日は「11年11月11日」とゾロ目の日! NY市場が開かなくても、このあとに何かありそうないい加減な予感(期待)(^_-)☆

╋╋ Tokyo/London Financial Market Summary ━━━━━━━ ╋╋
     (10日17:00) ⇒ (07:00) ⇒ (17:00) ⇒ (20:42)
USDJPY = 77.64-65 ⇒ 77.60-65 ⇒ 77.45-46 ⇒ 77.35-40
EURJPY = 104.78-82 ⇒ 105.65-70 ⇒ 105.51-55 ⇒ 105.50-55
GBPJPY = 123.40-45 ⇒ 123.70-75 ⇒ 123.20-25 ⇒ 123.15-20
EURUSD = 1.3496-97 ⇒ 1.3605-10 ⇒ 1.3623-24 ⇒ 1.3630-35

◇ 日経平均株価終値: 13.67△0.16%の8,514.47円。 TOPIX: 1.17▼0.16%の729.13。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇
[11日朝のBlog] ―― NY連銀は「介入ナシ」! イタリアは “Too big to bail out” ――
(略)・・・ イタリアに関してEUの本音は、”Too big to bail out(大きすぎて救済できない)” ってことのようです! ・・・ 「EFSFの現在の融資能力は4400億ユーロ。それに対して、イタリアは12-13年で6000億ユーロの資金調達が必要」(日経)

・・・ 「(ギリシャとは違い)イタリアのプライマリーバランス(基礎的財政収支)は黒字。 (それでも)13年に財政赤字をゼロにする “均衡財政” の達成は不可能との見方も…」・・・ とはいっても、11-12日(上院・下院)での財政安定法案の採決を控え、綱渡りなイタリア情勢ですね┐(´.`)┌

ところで、日本では日銀の覆面介入の有無ががとりだたされ、安住さんは今朝の会見で「答えられない」 って言葉を濁したようだけど ・・・ NY連銀(*)は “U.S. Monetary Authorities Did Not Intervene in FX Markets during the Third Quarter” と、「“7-9月期” に市場介入はなかった」 と公表。 これで8月の円売り介入は、政府・日銀の単独介入が確定。 次回のリリースが気になりますネ(^_-)☆

(*) Federal Reserve Bank of New Yorkのホームページ:

http://www.newyorkfed.org/newsevents/news/markets/2011/fx111110.html


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