「もしマルクのままならマルク相場は急進していたはず ―― ユーロのおかげでドイツは輸出に有利な通貨安を享受でき、11年のドイツの輸出額は前年比12%伸び、初めて1兆ユーロを突破する」・・・ そんなドイツとソブリン危機に苦悩するEU各国の “差” が分かる、さまざまなデータがきょうの日経ヴェリタスに掲載されてました。
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【ユーロ流通10年】
1人当たり実質GDP 変化 失業率 公的債務のGDP比
(2002年 ⇒ 2011年) (02年 ⇒ 11年) (02年 ⇒ 11年)
・ドイツ 26676 ⇒ 29820 △11.8% 8.7% ⇒ 6% 61% ⇒ 83%
・フランス 27248 ⇒ 28519 △4.7% 8.9% ⇒ 9.5% 59% ⇒ 87%
・イタリア 21374 ⇒ 20273 ▼5.2% 8.6% ⇒ 8.2% 106%⇒ 121%
・スペイン 14211 ⇒ 14651 △3.1% 11.5%⇒ 20.7% 53% ⇒ 67%
・ギリシャ 13353 ⇒ 14588 △9.2% 10.3%⇒ 16.5% 101%⇒ 166%
【EUの予算】:
拠出金(億ユーロ) 受益 差引 EFSF拠出割合
・ドイツ 236(20.0%) 116(10.6%) ▼120 29%
・フランス 196(16.4%) 131(11.8%) ▼65 22%
・イタリア 153(12.9%) 95(8.5%) ▼58 19%
・スペイン 101(8.5%) 132(11.8%) △31 13%
・ギリシャ 23(1.9%) 57(5.2%) △34 支援対象国
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・イギリス 147(12.3%) 67(6.1%) ▼80 非ユーロ国
(日経ヴェリタス/一部抜粋)
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「広がる一方の格差に南欧は恨み節」・・・ それに対して、ドイツ国内は「支援拡大への抵抗 与党内に根強く」、マーケットは「ユーロ圏の盟主ドイツ いつ動く」、と見出しをなぞれば欧州首脳会議(8-9日)は期待薄ってことかな?! 甘い蜜たっぷりで、マルク復活は当分(永遠に?)ないですネ(*゚ー゚*)
さ~て、ECBによる追加緩和の思惑で、ユーロポンド絡みのユーロ安をベースに、「ドル買い・円買い」先行しそうな今週だけど(?)、気になるイベントが勢揃い!
【5日】
ドイツとフランスがEUの基本条約改正を提案
【6日】
12:30 RBA理事会
23:00 BOC政策金利
【8日】
08:50 10月貿易収支
05:00 RBNZ政策金利
EU首脳会議@ブリュッセル(-9日)
21:00 BOE金融政策委員会(MPC)(7日-)
21:45 ECB理事会
22:30 ECB総裁記者会見
22:30 新規失業保険申請件数
【9日】
08:50 Q3GDP / Q4景況判断BSI
11:00 11月消費者物価指数
EU首脳会議@ブリュッセル
16:00 11月消費者物価指数 / 10月貿易収支
18:30 11月生産者物価指数 / 10月貿易収支
22:30 10月貿易収支
23:55 12月ミシガン大学消費者信頼感指数