「損切りできないあなた」


『損切りできないあなたのために』 っていうサブタイトルが、わたしを誘い込んだきょうの日経ヴェリタスの特集。 一部抜粋すると・・・
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◆AとB、2つの壺があり、
「A」には、赤玉50個と黒玉50個は入っている。
「B」には、100個入ってるが赤黒の比率は分からない。
―― 「赤を引いたら1万円もらえるとしたら、どちらの壺から選ぶ?

もしも、「黒を引いたら1万円もらえるなら、どうする?
・・・ この実験 “エルズバークの逆説” の結果、どちらも「A」から選ぶ人が多かった! この判断は合理的でない。赤を引こうと「A」を選んだのに、黒を引く場合も「A」を選ぶのは不自然だ。

「こんなとき、脳の中で何が起きてるのか?」 ―― 赤黒の比率が不透明の「B」から玉を選ぼうとするとき、『損失回避系』 の働きが活発になる。

一方、「A」に対しては、利益を直感的に予測する 『報酬系』 が活発になる。 その結果、脳は不確実性が大きい「B」を避け、一定の報酬が期待できる「A」を選ぶ。

◆5ドルの利益を期待した場合の脳の反応は、1ドルの利益を期待した場合よりはるかに強い。 そして、5ドルを得る確率が80%の時と、20%の時を比べると、反応にあまり違いがなかった。

・・・ このとき、脳は見かけの報酬の大きさに魅了され(報酬系が活発に働いた)、高額の賞金に目を奪われるギャンブラーの脳も同じだ。

◆損失や報酬に真っ先に反応するのは 「反射脳」 で、その本能的な判断が非合理的な経済行動をもたらす ―― 非合理性のワナを探れば、あなたの 「投資脳」 を鍛えることができるかもしれない。
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最近、「脳」 について興味を持っていただけに、投資マインドと掛け合わせたこの特集は面白かったp(^^)q ・・・ ちなみに、『陥りやすい5つの落とし穴』 として:

◇損失の痛みは利益の喜びの2倍以上
◇自分の持ち物(ポジション)は高く評価
◇時と場合でうつろう判断
◇目前の快楽・満足に屈する
◇金額に注目 可能性は二の次

・・・ ですって! いつもながら年末年始には、“反省” と “来年こそは…” を繰り返すわたしは、いますぐ 「投資脳」 の回路を切り替えなくっちゃ(*’-^)☆

さて、同じく日経ヴェリタスに、市場関係者が想定する来年3月末までのレンジ 「ユーロ円(94~108円)とユーロドル(1.22~1.35)」 が紹介されてました ・・・ 欧州の格付け見直しやギリシャ国債などの大量償還を控え、来年1~3月にユーロ円は “100円割れ定着” っていう予測もあり、ユーロに関しては 「損失回避系+報酬系=売り」 (+。+)!?


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