ユーロの「一大スポンサー」


「スイス国立銀行(SNB)は、不人気通貨ユーロの “一大スポンサー” ―― 猛然とユーロを買いまくってる。 7月末の外貨準備高は4065億ユーロ(名目GDPの7割)、通貨別構成比率も70%に上昇(ドルは22%と過去最低)」(日経ヴェリタス)・・・ “スポンサー” っていう表現は、まさにピッタリ!

・・・ でも、「ユーロドル=1.2450 にSNBのOFFERが並んでる。 オランダの銀行経由で、“覆面介入” の噂」 もあるんですって!

また、“外貨準備の適正化” を進める(?)SNBのおかげで、「対ユーロでスウェーデン・クローナは12年ぶり、ノルウェー・クローネは10年ぶりの高値水準 ―― そしてリスクオフの局面でもオージーは底堅く、外国為替市場に “ひずみ” を生んでる」

・・・ この腰が据わったSNBのスイス売り姿勢は、いったいいつまで続くのか? SNBがスポンサーを降りたとき、ユーロ動向は?  きっと「近いうちに」テクニカル分析では紐解けない、不安定な為替相場が繰り広げられるかもネ!?


◇ ◆ ◇ ◆ ◇
[19日午前のBlog] ―― 「ユーロ一段高」は描けない! ――
「一触即発 欧州の9月 ―― ECBは総力戦、南欧炎上を防げるか」・・・ これ、日経ヴェリタスの1面に躍ってた見出し!  足元、楽観的見方からユーロに反発の動きが見られるけど、南欧諸国を巡って 「当面のヤマ場は、◆9月6日のECB理事会」 さらに・・・

◆ギリシャ首相が「救済の条件緩和要請」の仏独行脚(8月24-25日)
◆ドイツ憲法裁判所のESM(欧州安定メカニズム)合憲・違憲判断(9月12日)
◆オランダで総選挙(12日)
◆G20財務相・中央銀行総裁会議(13日)
◆EU財務相理事会(14-15日)
◆スペイン短期国債償還(21日)
◆スペイン銀行のストレステスト結果公表(9月中)
◆ギリシャへの追加融資実行(9月中)
(日経ヴェリタス/一部抜粋)
・・・ すぐ目の前に、ユーロがらみのイベントぎっしり!

また、「ドラキECB総裁が表明(2日)した南欧国債購入の再開には、“条件” が課せられる公算大」 のようだし、潜在的な 「スペインなどの格付け見直し」 リスクもあって、ユーロ一段高のシナリオは描きにくそう!

ちなみに、万が一、“要請 ⇒ 支援” ってことになれば、「スペインには最大4000億ユーロ、イタリアには8300億ユーロが必要になる。 (でも)EFSFの支援能力は最大5000億ユーロ」 ですって\(+×+)/


バナーワイド

TOPへ