ヘッジのはずがCDS取引って何?


新聞紙上で先週よく目にした “CDS取引” って 「なんだろう?」 と思っていたら、今日の日経ヴェリタスで解説してくれてました。
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「CDS取引」 ― 企業の社債や融資の債権者が信用リスクを避けるため、取引相手にプレミアム(保証料)を支払って一定期間、元本保証の権利を買う取引。売り手側は保証料を得られるが、対象企業が取引期間内に倒産や債務不履行になれば、元本を保証しなければならない。正式にはクレジット・デフォルト・スワップ取引(credit default swap)という。 主に銀行や証券会社、損害保険会社などが相対で取引し、米国では “CDX指数” が代表的指標として利用されてる」 そうです。
その “CDX指数” が25日に前週末比5.3高い161.96に上昇(信用力は悪化)―― 個別企業ではゼネラル・モーターズ(GM)が25日に716高い3009に上昇。 実質破綻したワシントン・ミューチュアルのCDSは破綻前日の24日に前日よりも9742高い1万1491まで急上昇。 CDSが1万を超えることは、同社の社債を買った投資家が元本保証を受けるのに、元本よりも高いプレミアム(保証料)が必要になることを意味する。
[日経ヴェリタス/一部抜粋]
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金融機関はリスクヘッジのために様々な金融商品を開発して、信用リスクを避けようとしていたと思っていたら、ヘッジがヘッジとならずにリスクとなって “信用不安” が金融システムの根幹を揺るがしてたとは何とも皮肉ですネ。
そして、「先週末にはベルギー・オランダ系のフォルティスに経営不安説が浮上するなど、欧州に飛び火した。国内では9月中間期末の企業の資金繰りが注目されており、今週も警戒モードが続きそう――」 ・・・ とイヤなコメントもありますが、日本では麻生新内閣が組閣されたばかりなのに、在任期間は5日間で早くも新大臣が辞職したり、やれ解散だ! と選挙のリズムが聞こえる政治ですが、そんなことやっててこれから連鎖も心配される国内の金融・経済は大丈夫!?

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話は変わりますが、「流通している1ポンド硬貨の50枚に1枚は偽物」 ・・・ そんな記事が時事ドットコムに掲載されてました。 「英王立造幣局(ロイヤル・ミント)による調査結果で、同造幣局は 『(偽物の割合は)世界の多くの国では5%までは問題視されておらず、2%(という今回の結果)は許容範囲内』―― ちなみに、欧州単一通貨ユーロの硬貨の場合は0.1%前後」 だそうです。 市中に出回る偽物の割合にビックリですが、同造幣局のコメントにもあきれちゃいますネ┐(-_- )┌… 
偽造通貨を危惧してというわけではありませんが、私はというと最近電子マネーの利用が増えてます。 小銭を持ち歩くこともなく “便利だから” という理由ですが、これも一種の信用取引ですよね。 万が一、電子マネー運用会社が破産したら、あらかじめチャージしてあったマネーは戻ってこない可能性もあって、じつは “信用不安” って身近なところにもあるんですよネ!



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