明日は短観・SQ、元は最高値更新


すでに市場での話題は、明日のイベントに向いてるようです ―― 米欧中央銀行による協調した流動性資金供給策の発表にもかかわらず、米系証券の巨額損失の噂、あすの日銀短観の悪化の噂 ・・・ に惑わされて、SQ算出日の明日を前に仕掛けられた株価指数先物の押し下げに、日経平均株価は大幅安(前引け188.14円安)。こういったネガティブなリスク要因には素直に反応してしまうマインド相場が、ちょっと残念です。
また、人民元の基準値となる「中間値」は、1USD=7.3568元と3日連続で05年7月元切り上げ後の最高値更新(NikkeiNet)、これで新興国通貨の動きも混沌としてきましたネ。
【日銀短観 (企業短期経済観測調査 / 調査対象期間は11月12日~12月13日)】
―― 「米経済減速懸念に、株安・円高・原油高、さらには建築基準法の改正に絡む住宅投資の減少」 で、景況感が後退となれば、「次回の利上げが来年3月の福井総裁の任期切れ以降にずれ込むとの観測が強まりそう」(6日掲載のBlogから)
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(13日今朝のBlog)
― 欧米5中銀協調表明で112円台 ―
FRB、BOE、ECB、スイス国立銀行(SNB)、カナダ中央銀行(BOC)の5中央銀行は、「協調して各国の短期金融市場へ越年資金を供給」 と新たな金融政策の発表に、ダイナミックさを感じました。緊急避難的とはいえ、これまでの通常オペによる流動性資金市場操作をさらに発展させたな手法の採用に賞賛です。昨日の政策金利「0.25%利下げ」の決定も明解になり、また、利下げ幅に余裕を残したことで、さらに追加措置が打ち出しやすい環境にはありますが ・・・ でも、ドル円は112円台に戻ったことで、これから先の為替相場はより難解になりましたネ。
さて、与党「08年度税制改革大綱」 が今日決定するそうです。 「金融一体課税」はまだ先のことになりそうですが、どのような形で盛り込まれるのか? 注目したいところです!


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