FX主婦なぜ摘発? Part2「業界のルール化策」


外国為替証拠金取引業界大手が、投資家保護策の検討に乗り出す ・・・ 証拠金を守るための 「保護基金」 設立 ―― 自主規制団体の立ち上げを視野に入れたてるようで、このスキームには金融庁も後押しの意向。いわゆる優良な取扱業者の集まりで、その定義は 「システムの性能が高い・十分な自己資金を持つ」 などだそうですが、資金を出し合い 「投資家保護基金」 を設立したり、信託保全の一括管理、広告の業界統一ルール化する案も ・・・。
上記は、手にした「日経ヴェリタス」”創刊準備号” に掲載の記事の一部抜粋ですが、確かに二十社ほど集まり、くりっく365に限る税制優遇・不公平感を打開するために、当局を交えた会合を重ねたりもいるようです。 協会は取引所取引と行政寄りでしょうし、この際インターバンク市場の 「東京外国為替市場委員会」 に類似した “FX専門家集団” による外国為替証拠金取引という 「フェアな金融商品」 の啓蒙にも期待し、その設立を応援したいものです! ・・・ ただし、道のりは険しいようですがネ?
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(26日昼Blog)
― 「FX主婦なぜ摘発?」 の全容! ―
3月から話題になりそうな 「日経ヴェリタス」 … 話に聞くと、週刊紙(毎週日曜日)としてタブロイド版で創刊され、日経金融新聞はなくなるようです。 その “創刊準備号” を手にしました。そしたら、前から知りたかった 「FX主婦の4億円脱税がなぜ摘発されたか?」 経緯が掲載されてました。 その一抹を抜粋すると ・・・ また後半の見解は、これまで私も何度となくこのBlogでも主張してきた意見と一致するもので、スカッとしました!
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この主婦、複数の会社で、いずれも店頭取引していた ―― 08年末まで外国為替証拠金取引会社(FX業者)は、税務署に 「支払調書」 を提出する必要がなかった。 「それなのにナゼ03~05年の3年間で4億円も稼いだことが税当局に分かったか?」 ―― この主婦、ほかに商品先物取引をしていて、きちんと申告してたから目をつけられたかも? ―― 最近では、税当局はFX業者へ調査に入り、顧客の名簿提出の協力を要請。断ったりすると 「では、貴社の会計帳簿を納得いくまで調べさせていただきます」 ―― となって、提出・収集された情報が基になって巨額脱税が見つかる。
この主婦、「損をする年の税金は減らないのに、得した年だけ税金を納めるのは不公平」 ともっともな主張をしたところ、裁判官は 「納税意識の欠如」 と断罪したとか。 もちろん脱税者には同情はできませんが、税務インフラを整えてこなかった税当局にも問題が ―― 店頭外国為替証拠金取引は、損失の繰越ができないうえ、「雑所得として総合課税」 で最高税率は住民税を含めて50%ときわめて高い。 株式投資では認められる 「損を繰り越して翌年以降の利益と通算できる」 税制の一貫性がないところに不備も ―― 発展途上国型の証券・金融税制とどう付き合うか、頭が痛い。


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