ヘッジ先金融機関の破綻リスク?


「FXの光と影」 ・・・ 日経ヴェリタスでシリーズ化してたようです!? 今日の第3弾で 「取引金融機関に破綻リスク、短期市場混乱、スワップ金利まちまちに」 という記事が掲載されました。
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「外国為替証拠金(FX)取引で個人投資家は経験したことのない試練を迎えている。世界的な金融不安の高まりでFX業者の取引先である海外金融機関の破綻リスクが浮上――。 リーマン・ブラザーズの破綻で、(ヘッジ先として取引していた)一部業者が資金を引き出せなくなる事態が発生――。リーマンの再生計画が始動するまでは、返還のめどは立たない。
顧客からの預かり証拠金は金融商品取引法により分別管理を義務付けられ、信託銀行で資産を管理する業者が一般的だが、顧客の預かり金をそのまま取引金融機関に証拠金として提供する業者も多い。 日本弁護士連合会は今年2月に公表した意見書の中で、『カバー取引相手方への預託などの方法によることを禁止すべきである』 と指摘している。
“くりっく365″ では、9日現在で1万通貨単位の円売り・ユーロ買いの取引に伴い111円のスワップ金利の支払いが発生している。これが金融危機の深刻化する直前の9月初めまでは1日あたり160円程度の受け取りだった――。 個人は自らの持ち高を管理するのはもちろん、取引するFX会社や、その先にいる取引金融機関の経営状況まで視野に入れておくことが必要だ。 [日経ヴェリタス/一部抜粋]
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FX取引する個人投資家は、”取引業者選択の重要性” は十分認識しているにしても、その先に位置するヘッジ先金融機関のことまで心配しなきゃあいけないっていうのは、ちょっと酷ですよネ! また、日弁連がおっしゃってることも分かりますが、そうなると店頭取引自体の存続が危ぶまれることにもつながるでしょうし、FX業界はますます資本の充実が求められますね。 さらに、本来の姿である(?)銀行の子会社による外国為替証拠金取引参入も遠くないかも?!
また、短期市場混乱でスワップ金利の逆転現象がおこり、「もはやスワップ金利を狙って売買する相場ではなくなった」 と外国為替市場関係者のコメントも紹介されてました。 まさに円急騰で、スワップ金利獲得以上の為替差損拡大と金利差縮小の局面で、単にスワップ金利に注目したFX取引はナンセンスですよね。 ただ “スワップ金利の逆ザヤ発生” という意味不明な現象については、私的には「謎@ユーロの調達にドル調達が先?(10/04UP)」 でBlogしましたのでここでは割愛としておきます。
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ちなみに、日経ヴェリタス 「FXの光と影」 第1・2弾のタイトルは :
第1弾 – 「止まらぬ膨張、業者乱立、過当競争響き2ヵ月で “退場”も」(09/21版)
第2弾 – 「円急騰経験、取引スタイル変質」(09/28版)



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