スプレッド固定なんて、あり得ない!


「いつの間に、こんなにも日が長くなったの!?」 ・・・ 東京では4週間ぶりという週末の青空で、日差しは肌に痛いほど(^O^)。 あらためて 「週末はこうでなくっちゃ!」 って思う反面、いつまでたっても窓の外は暗くならずに、つい先週末に比べて飲み始める時間が遅くなっちゃいました。
さて、どうも外国為替(FX)証拠金取引には、様々な誤解があるようですね┐(´.`)┌ ・・・ そのひとつが “スプレッド”。 『スプレッドは、常に一定なんてありえない』ってことなんか、FX証拠金取引する投資家なら誰でも知ってること! 常に一定(固定)のスプレッドでプライス提示してる業者がいたら、「”変だ”、かなりの取引リスクを背負ってるな」 と思うのが普通。
FX証拠金取引の本質は、マーケットメイカー方式でなく、オークション方式で成り立ってる金融商品なんですから、スプレッドが開いたり・狭まったり、そしてゼロ(チョイス・プライス)になってもおかしくないのが為替レート。
原理は簡単 ・・・ 複数のヘッジ先金融機関からフィードされる為替レートがちょっと違うだけで、FX証拠金取引業者が顧客に提示するプライスは、BidとOfferが逆転することだってあり得ること。 もちろん、市場参加者が少ないときにはフィードされるレートはワイドになる分、顧客へ提示するプライスのスプレッドも広がるわけ。
そもそもFXスポット(直物)取引は、取引所で売買されてるのではなく、いわゆるインターバンク市場といわれる外為ブローカーや銀行間(DD=ダイレクト・ディール)で取引が成り立ってる金融商品。 外為ブローカーが違えばそこに集まるレートも違うし、またディーラーが違えばそのディーラーのポジションによって相対取引先へ提示するプライスも違ってくるのが為替レート。
そして、ワン・ショット(1取引)のアマウント(取引額)の大小によっても、提示する・されるプライスが変わってくるのも当然!  さらに、銀行の “格付け” や “与信枠(ライン)” の存在も忘れちゃいけませんよネ! ・・・ FX証拠金取引はそもそも、一般投資家向けに創られた金融商品。 一般投資家に与信枠なんて設定できないから、あらかじめ為替差損をカバーするだけの証拠金を預託しておく仕組み。
そんなことも忘れて、FX証拠金取引業界は、マーケットも商品としても成熟する前に「取引手数料無料 + スプレッドゼロ」 を謳って、顧客獲得に走り始めちゃった挙句に、あたかもスプレッドは手数料の一部だと誤解を与えてしまう始末 ・・・ 自業自縛の結果として、「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針の一部改正」(低スプレッド取引に係る留意事項等を明確化) で、金融当局に目をつけられた! って気がしてきました。
ここはひとつ、当局も、業者も、FX証拠金取引する投資家も、一度インターバンク市場のFXスポット取引を見学して、FX証拠金取引の原点から “スプレッドやレバレッジ、さらには約定率” に対する誤解や思い込み・欠点などを見直してみてはどうでしょうo(^-^)o!

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[07日午前のBlog] ―― 本当の狙い⇒FXレバレッジ規制の目的 ――
「取引高が6~7割減少する」 ・・・ あるFX業者の嘆きだそうです。 金融庁が仕掛ける “FX証拠金倍率規制”(レバレッジ規制)を、再び日経ヴェリタスが取り上げてくれてました。
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「レバレッジが25倍に規制されればFXの取引高はほぼ半減。 市場の変動率が高まる」とFXストラテジストは分析 ―― 個人は円高時に円を売って外貨を買う “逆張り” で相場変動を和らげた。 円高が進みやすくなれば株の投資家も人ごとじゃない。
金融庁は、「投資家保護のために必要な規制だ」 とレバレッジ規制の施行を押し通すつもりだが、「低レバレッジなら投資家の損失を軽減できるとは限らない」 ―― レバレッジ100倍で証拠金1万円なら、強制ロスカットでの損失は1万円に限定される。 レバレッジ25倍で証拠金4万円の場合、ややもすると証拠金4万円を失う可能性がある。
また、保護される側のFX投資家にも不評だ ―― 79%が規制に反対。「投資家の責任において自由裁量ですべきもの」が92%、「そもそも行政が決めるべきことではない」が56%だった(矢野経済研究所)――。 [放電塔/一部抜粋]
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そして、日経ヴェリタスにコメントした金融庁の部署名が、「市場機能 強化 法令準備室」っていうのには笑っちゃいました。 本来なら、「市場機能 “緩和” 法令準備室」を設けるべきなのに┐(´.`)┌! ・・・ 90年代から外銀のディーリング部門が東京からシンガポールや香港に移ったように、このままではせっかく芽吹いたFXという金融商品でも、FX投資家は海外流出、ヘッジ先金融機関は国内業者への取引拡大の熱も冷め、国内FX業者は衰退 ・・・ な~ていう二の舞を演じる恐れも(+。+)
『100社を超すFX業者は多すぎて、目が行き届かないから…』 って素直に言っちゃえば(^_^)v ・・・ レバレッジ規制の目的は、実は “投資家保護” に名を借りた、個人投資家によるFXへの参加・参入・取引量規制であり、さらに … 痛いほど反論の “無力” を味わったFX業界からは、『やがて当局からの天下り先を用意しなくてはいけなくなる』(ノ゚O゚)ノ な~んていう声も…┐(-_- )┌。


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