ドル安材料の意外な火種が日本に?


最近のマーケットを動かす材料といえば、格下げによる金融機関やカリフォルニアの信用不安再燃、インフレリスクと米長期金利の上昇、新基軸通貨の論議など、テーマが分散しちゃってる感じがしますが ・・・ このうち揺さぶりをかけられてる “米国債売りとドル安” について日経ヴェリタスが解説してました。
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「ドルのわな」論 ―― 各国は外貨準備でドル資産(米国債)を持っているから、米国債売りでドル安になれば損失が発生する、米国債売りは言うほど簡単じゃない。
でも、ロシアの場合は事情が違うらしい ―― 「ロシアの外貨準備の内訳は、ドルとユーロがそれぞれ45%前後、残りがポンドと円。 米国債を売って、特別引き出し権(SDR *)建てのIMF債に乗り換えると、ユーロ比率の方が高くなる。 “ユーロ買い・ドル売り” になるから、ドル安・ユーロ高は歓迎だ。 ドル建て債務を増やしてきたロシア企業はドル安で返済負担が減る。 さらにドル安は原油価格にもプラスで一石三鳥というわけ」(フィナンシャル・タイムズ) ―― 中国当局からは人民元建ての米国債発行を促す発言もあった。
基軸通貨には「決済」・「資産」の2つの機能がある。 IMFによると各国の外貨準備のうちの米ドル建て比率は、ピークだった2001年6月末の73%から、08年末は過去最低の64%に下がった。 少なくとも「資産」としてのドルが、圧倒的な地位を失いつつあるのは間違いない。
「民主党政権になればドル建ての米国債は購入しない」 と民主党「次の内閣」の財務相発言が報じられたのは先月のこと。 ドル安の材料にはなるかもしれない意外な火種は、日本の政局かな――。 (日経ヴェリタス「放電塔」・一部抜粋)
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総選挙が刻々と近づくなか、解散・総選挙が決まった時点で、円相場はどう反応するか?! そのインパクトはめちゃ楽しみですが ・・・ 「”トリプルA” がドル体制維持の最後の砦」 といわれるように、万が一、”基軸通貨=ドル” の崩壊を意味する 「ドル(米国債)格付け見直し」 なんていう噂が報道されたら、 “米国債売りとドル安” でマーケットの混乱必至ですよね。 そうならないためにも、今週のメイン・イベントである23-24日に開催されるFOMCの議事内容は、注目ですネ!
(*) 【SDR】
SDRの価値は4通貨のバスケットで決まり、現在のウエートはドル44%、ユーロ34%、円とポンドが11%ずつ。ドルに変わる新たな “基軸通貨” 候補として注目を集めているが、実体のないバーチャルな疑似通貨。

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