傷を舐めあうドルとユーロ?


日経朝刊に掲載された “アジア通貨の構想を” という主幹のオピニオンに、「なるほど」 …
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多極時代の到来 ―― 巨大経済圏でありながらドルに依存してきたアジアは、独自の通貨構想を練る時期を迎えている。
来年あるいは今年にも、日本は中国にGDPで抜かれる。 経済圏でみれば東アジアが米欧をしのぐ時代がすぐそこまできている。 ASEAN+日中韓のGDPはまもなく米国を抜き、数年内にはEUを抜き去る。
そんな 「世界最大で最も活力ある経済圏が独自の通貨制度をもたず、他通貨に依存するのはいびつだ」 ―― すでに東アジアの貿易・投資の相互依存はEUに匹敵する水準にある。にもかかわらず、域内の貿易決済の7割はドルに依存し、膨らむ外貨準備も大半はドル資産に向かっている。
中国人民銀行総裁の 「ドルに代わる基軸通貨を創造すべきで、IMFの特別引き出し権(SDR)を活用することだ」 と指摘し世界を驚かせた。 米国の通貨覇権への挑戦とも受け止められたが、もちろんドルへの揺さぶりは最大のドル資産保有国である中国自らの首を絞める。 ドル離れにはジレンマもある。
アジア開銀が2006年にバスケット通貨ACU(アジア通貨単位)を公表しようとすると、その構成に不満をもつ中国の反対に遭う。 そのACU構想に復活の手掛かりがみえてきた ―― 資金融通の仕組みであるチェンマイ・イニシアチブの拡大にあたって、日中のシェアが32%(中国は香港分含む)と同率になったためだ。
もちろん 「アジア共通通貨」 ははるかに遠い夢である。 ユーロは単なる通貨統合を超えた政治統合そのものだ。 政治体制の違う国が通貨主権を共有するのは考えにくい。 その一方でACU建て債券市場の育成やアジア通貨基金(AMF)の創設は実現可能だろう。
(アジア通貨の構想を――多極時代へ提案力競え――核心 / 一部抜粋)
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米国、欧州、アジア… と経済圏で考えれば、あってもおかしくないアジア独自の “地域通貨” 構想という興味深い内容とともに、ドルとユーロの傷を舐めあう “もたれ合い的” な面白い表現もありました!! ・・・ 「ユーロ圏経済は世界経済危機で米国以上に傷ついた。 ドルが基軸通貨の座を保っているのはユーロ圏低迷のおかげである
その一方で、危機がユーロへの求心力を高めたのも事実である。 ユーロという安定地帯がなければ、世界経済危機はさらに深刻化していたかもしれない。 シティーをもつ英国がユーロに加われば、ユーロがドルと肩を並べる日がくる――」 ・・・ インターバンク市場縮小のきっかけになった、”ドイツマルク” が消滅した時はショックでしたが、”円” も将来消え去る日が来るんでしょうかね┐(-_- )┌ …?

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