今週も 「円は買われる!」


「円ばかり買われるのはなぜか?」 ・・・ 消去法的とも不美人投票と揶揄されながらも買いが入る円相場について、この局面を日経ヴェリタスは:
(a)欧州がとる財政緊縮・金融緩和の組み合わせは、いずれも金利を下げる要因となり、ユーロ安を招いている。
(b)(バーナンキFRB議長が「異例な不確実性」に言及し、金融緩和に前のめり)米金融緩和期待がドル安を促しているのは、いわずもがな。
(c)自国通貨高を防ごうとするアジア諸国によるドル買い介入の影響 ―― 積み上がった外貨準備の分散を図りだし、ユーロの足取りがおぼつかないなか、円は格好の分散対象。 日本の長期国債にはお付き合いできないと感じる外準運用者も、短期国債なら良いと思っていよう。
(d)円売り介入に踏み切ろうにも、米国も欧州も自国通貨安を容認している。 虎の尾は踏みたくないというのが、日本の当局の実感だろう。 その辺を市場は見透かし、円は格好の標的となっている。
(e)7月、ディーラーたちがサッカーW杯に夢中になっている間に、円がするすると上昇する場面があったが、夏休み期間の8月も同じことが(起こる可能性も) ―― 夏枯れの時期に実需の買いで円高が進むという経験則(*アノマリー) は今年も生きている(?)
・・・ そんな見方もあるんですネ! そして、2日にBlogした『警報 = 変則的に8月は円高!13日の金曜日(>_<)』 をリピートポスト:
(1)過去10年間でも円が下落したのは2年だけ ―― 背景の1つには、米国債の償還に絡んで資金が国内に環流しやすく、9月の半期決算前に当たる8月は国内の金融機関が利益を確定させるため、利子所得を円に換える動き(円買い観測)が強まる。
(2)15日が利払い集中日 ―― 今年は15日は日曜日で、“13日の金曜日” に円高/ドル安が進む、と冗談交じりに(マーケットでは)語られている。
(3)お盆休み前の円買い/ドル売り注文が、駆け込みで輸出企業から出やすい。
(4)FXのレバレッジ規制で、逆張りの円高抑止力も弱まる。
・・・ 先週末には85.02にワンタッチしたドル円は、今週、85円「ちょうど」 にあるノックアウト・オプション(Knock-out option) の 「壁」 をブレイクするか?!  “YOURS” のリベンジが見どころになりそうですネo(^-^)o

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(*) 「合理的な根拠は乏しいが、不思議によく当たる変則的な値動き」 = anomaly


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