介入で損失被った投機筋がリベンジ?


なにも “リーマン危機から2周年の9月15日” というメモリアルデーに、“為替介入” しなくても┐(´.`)┌ … 今ではそれも、けっこう市場から高評価(?) っていうから、これまたサプライズ気味(〇ο〇)
先週、マーケットで話題を独占した6年半ぶりの “介入” を検証する日経ヴェリタスの “特集”『菅流介入 勝算あるか』 は読み応えありました。 “なるほどね!” とウナらされたり・笑わされたりした “介入の裏事情” を一部抜粋すると・・・
夏の財務省人事が今回の布石
6年半で介入実務などの知識を持つ当局者が減っていたところに、今夏の人事で、介入の場数を踏んでいる2人の幹部が介入担当部署の国際局に移った。 局次長と介入実行役の為替市場課長。 前回は「覆面介入」で市場の疑心暗鬼を利用したが、今回はすぐに財務大臣が記者会見するなどアナウンスメント効果を利用した点が好対照。
介入のタイミング
(菅民主党代表が再選されたとき、すでに欧州時間とも重なり) いきなり海外市場で動くのは欧米当局の神経を逆なでしかねない。 結局、翌日午前の東京市場で介入を開始。
政争の具となった介入
(民主党代表選を通じて) 「菅氏再選なら円高というイメージ」 が広がり、アクションを起こさなければ、今後の政策運営にマイナスになる 「菅首相=円高」 という図式が定着しかねなかった。
失敗は許されない
政治的に絶対に失敗が許されず、財務省としても大量投入しか選択肢はなかった。 事務方は、「批判だけはしないでほしい」と根回しをし、米当局はとりあえず沈黙してくれている。 ただ、米議会や欧州の当局者からは早くも批判が…。
・・・ そして、今後の注目点として:
◆歴史的に円売り介入の局面では、投機筋は人為的に円安誘導されたところを狙って円買い・ドル売りを仕掛けてくることが多い ―― といわれるなかで、突然の相場変動で、アルゴリズム取引のプログラムを修正できず、相次ぎ損失を被ったヘッジファンドが “介入” に反撃?
◆1日で400兆円のマネーが動く外為市場 ―― ドル/円の取引量は1日平均で42兆円(BIS)なのに、円売り介入の余裕資金は30兆円強しかない。 日本の単独介入にも限界が?
◇「輸出倍増計画」を掲げるオバマ大統領。 「円売り介入」を繰り返したとき、このまま米当局は黙っていられるか?
◇人民元の水準を是正するように中国に求める国際的な努力に水を差しかねない?
・・・ それでも政府・日銀は、9月末決算が通過しても、「企業が想定している採算の取れるレートは 1ドル=93円40銭、1ユーロ=121円50銭」(NHK/JETRO・9月上旬調査) に近づける “今後も断固たる措置” の介入姿勢を継続するんですかネ(*’-^)☆
米中間選挙、X’masといった海外イベントで動くこれからの為替相場に、対抗する本邦当局による “単独介入” は、巨額の為替差損を抱えて介入を休止してるSNBの二の舞にならないか? … 初動では政府・日銀が勝利したけど、投機筋のリベンジもありそうな第2戦、海外の通貨当局が絡んできそうな第3戦 … “秋の円相場” も盛り上がりそうo(^-^)o

\FXCAFE®NET/ ・ \FXCAFE®JP/ ・ \FXSPOT®NET/ ・ \FXカフェ®談話室/

バナーワイド

TOPへ