テンション下がるECB利上げ機運


嫌なこと・忘れたいことを蒸し返されるのは、誰にとっても嬉しいことじゃないけど … ECBも恨めしい思いで、いまごろ格付け会社を睨みつけてるんじゃないかな(*’-^)☆
先の 『確実ではないが4月にも利上げは可能』 っていうトリシェECB総裁の発言で、ECBの利上げの機運は熟したと、軒並み利上げ時期を前倒して 「利上げを織り込んでた」 マーケットも、再浮上した 「欧州の財政懸念」 と産油国の政情不安に、ハシゴを外された感じでユーロへの興味もテンションが下がっちゃった┐(´.`)┌
ちなみに、今週に入ってから昨日までで、為替模様をがらりと変えた要因を整理すると:
◇ムーディーズがギリシャ(7日)スペイン(10日)の信用格付けを引き下げ
◇PIIGSのCDSプレミアムが再上昇基調 ⇒ 債務負担増の懸念からECBは4月の利上げ回避?
◇出口が見えない北アフリカ・中東(産油国)の情勢不安=原油高騰=景気減速を警戒
◇中国2月貿易収支が11カ月ぶりに赤字、輸出・輸入額ともに伸び率縮小
◇世界同時株安 ⇒ 米長期利回り低下
◇米週間新規失業保険申請件数・貿易収支でネガティブな数字が出て、景気回復観測後退
そして、先日紹介した 「インフレ退治のため新興国は利上げ ⇒ 自国通貨高 ⇒ ドル買い・自国通貨売り介入 ⇒ 外貨準備を資産配分(allocation・アロケーション) ⇒ ユーロ買い/ドル売り」 も、前記のリスク再燃で「ドル買い・円買い」(質への逃避)へと流れが変わった為替相場も、来週には “引き波” が来るかもネ(〇ο〇)
ちなみに、中国2月消費者物価指数(CPI)は前年比プラス4.9%(市場予想+4.8%)、鉱工業生産は前年比プラス14.9%(同+13.0%)など強い数字が出て、じゃっかんユーロに買い戻しが入ったけど、限定的ですね。
╋╋ Tokyo Financial Market Summary ━━━━━ ╋╋
     (10日17:00) ⇒ (07:00) ⇒ (12:15)
USDJPY = 82.76-77 ⇒ 82.95-00 ⇒ 82.80-85
EURJPY = 114.46-50 ⇒ 114.50-55 ⇒ 114.50-55
GBPJPY = 133.70-75 ⇒ 133.25-30 ⇒ 133.10-15
EURUSD = 1.3830-31 ⇒ 1.3795-00 ⇒ 1.3825-30
(一部修正)
◇ 日経平均株価(11:00): 87.04▼0.83%の10,347.34円。 TOPIX: 9.07▼0.97%の921.77。

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◇ ダウ工業株30種平均終値: 228.48▼1.87%(11,984.61)。 ナスダック: 50.70▼1.84%(2,701.02)。 S&P500: 24.91▼1.89%(1,295.11)。 FTSE百種総合株価: 92.01▼1.55%(5,845.29)。
◇ NYMEX原油先物相場WTI期近04月物終値: 102.70ドル/バレルと続落。 金COMEX04月物終値: 1412.5ドル/tozと反落。


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