早くも「トリシェ氏の回想」


LDN/NY市場が休み(Spring Bank Holiday&Memorial Day)とあっては、きょうの為替相場は期待薄┐(´.`)┌ ・・・ ってことは誰もが予想したことでしょうネ。 案の定、方向感なくダラダラ感も、意外と円は堅調に推移。
そんなマーケットで、レコード更新が2つ! ・・・ NZ 4月貿易収支(*1)で黒字幅拡大に、NZDUSD=0.8216と85年以来(変動相場制移行)の最高値更新。 そして CN 人民元は、中間値(基準値)で1ドル=6.4856元と連日で最高値更新。
ちなみに、今日のような材料難の日には、しばしば為替相場が動きだす要因として、メディア発(インタビューや寄稿)の材料に反応することが…。 このあと欧米発の記事や当局者発言に期待しちゃいます!
ところで、「トリシェ氏とその時代」 っていう、早くもマーケットを揺さぶってきたトリシェ氏の回顧録的な日経朝刊の “オピニオン” は読み応えありました。
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「―― この筋金入りの通貨マフィア(主要通貨各国の金融当局者)に初めて会ったのは、1987年のルーブル合意のあと、フランス大蔵省国庫局長のころ ―― トリシェ氏が脚光を浴びるのはユーロ創設を最終決定した98年のEU首脳会議である。 首脳会議を取材して、欧州にいかにトリシェ待望論が強いかを実感した。
2003年、ECB総裁として『ミスター・ユーロ』の出だしは順調だった。 ユーロはドルに次ぐ第2の国際通貨として信認され、求心力を高める。 フランクフルトのECB本部での記者会見をのぞくと、世界各国の中銀総裁をファーストネームで呼びながら語る自信に満ちた姿があった。
そんなトリシェ氏にも試練が待ち受けていた。07年夏、サブプライム危機が欧州を襲う。『最後の貸し手』として最初に動いたのはトリシェECB総裁だった ―― タカ派のドイツ連銀の流れをくむECBにあって、トリシェ総裁は大幅利下げと異例の量的緩和を先導する。
しかし、大胆な金融緩和で目先の危機は防げても、ユーロ不安は収束できなかった。 危機はギリシャをはじめアイルランド、ポルトガルというユーロ圏の弱い輪に連鎖した ―― もちろんトリシェ氏がいう通りユーロ崩壊などありえない。 2度の世界大戦を経験し、冷戦終結で結実したユーロは欧州統合の象徴である。それがたそがれの欧州をよみがえらせたのは事実だ――」(日経新聞コラムニスト 岡部直明氏/一部抜粋)
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・・・ そして、後任の 「イタリア財務省を経て中央銀行総裁をつとめるドラギ氏は、『スーパー・マリオ』 の異名もある」 んだそうです。 「金融政策は一つでも財政政策は別々という構造問題を抱えるユーロ。金融監督の一元化も大事だ」 という課題と、そしてマーケットとの対話に 『スーパー・マリオ』(*2) はどんなハンドリングをみせるのか? 11月以降の通貨・ユーロ動向とともに注目ですネ!
(*1) 11.13億NZDの黒字(市場予想+6億NZD)
(*2) メディアは猛烈な働きぶりからドラギ氏をこう形容。 マサチューセッツ工科大で経済博士号を取得。ゴールドマン・サックス副会長などを経て05年9月からイタリア中銀総裁。(毎日jp 5/18付)
╋╋ Tokyo Financial Market Summary ━━━━━ ╋╋
     (27日17:00) ⇒ (28日06:00) ⇒ (14:00)
USDJPY = 80.98-00 ⇒ 80.80-85 ⇒ 80.75-80
EURJPY = 115.41-45 ⇒ 115.65-70 ⇒ 115.25-30
GBPJPY = 133.10-15 ⇒ 133.40-45 ⇒ 133.10-15
EURUSD = 1.4251-53 ⇒ 1.4315-20 ⇒ 1.4265-70
◇ 日経平均株価(13:55): 19.04▼0.20%の9,502.90円。 TOPIX: 2.10▼0.25%の822.80。

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