FX個人もユーロでは「逆張りナシ」


『ギリシャ、根深すぎる構造問題』(日経ヴェリタス) で、“財政再建は容易でない” といわれる背景・要因のたとえとして:

◆脱税が横行するギリシャでは売り上げを把握されないようにとレシートを発行しない店が多い。政府が捕捉できない税は年間100億ユーロ! ―― この習慣は、オスマントルコに支配されていた時代に支配者への抗議の意味を込めて実行されていた名残り。
◆公的な規制と既得権でがんじがらめになったギリシャ ―― タクシー(1度取得すれば安泰な商売)のライセンスを得るのは容易ではない。

・・・ こんなギリシャ情勢に、イタリアの財政不安もあって 『ユーロ安との戦い 長期化は必死』 という記事では、「逆張りを得意とするFX個人も、今回はさすがに反転の望みは少ない」 と見て、今月に入ってユーロの対円での取引残高は売り超し。

「年末までの想定レンジ」 の紹介では、ユーロ円は100円、ユーロドルでは1.30割れを予想する市場関係者も! ・・・ 企業の今下期の想定レートは105円といわれるだけに、ドル円だけでなくユーロ円でも “投機筋 vs 当局” の駆け引きが、近々見られるかも!?

ところで、10月31日の政府・日銀による円売り介入では、「FX個人の(利益確定の)円買いで6割を吸収」 ・・・ 当日のBlogでわたしが表現した 「午後のドル円をチャートで見ると、まるでネッシーが水面から顔を覗かせてる状態」 については、「3時間、日銀の “指値介入” でまったく動かなかった」 んですって┐(´.`)┌


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