バーナンキ船長の航海とQE2


ご存じ英国の豪華客船「クイーン・エリザベス2世号」とFRBの「量的緩和第2弾」をかけた“QE2”を題材にした記事が日経ヴェリタスに掲載されてました。
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“2世号” は1992年8月、マサチューセッツ州南方の海域で座礁事故を起こした。海図には同船が衝突した岩礁は事故当時まで発見されていなかった。
船長と水先案内人の証言では、同船が航行することに懸念はなかったという。だが、船長らと同船、そして乗客にとって不運だったのは、事故以前に “2世号” ほど大きな船舶がその海域を航行した例がなかったこと。
この事故からわかるのは、過去のデータには弱点があること、そして過去の実績には航海士の判断を鈍らせる力があることだ。明瞭な海図があり、無事故の実績を誇っていたとしても、それは無意味なのだ。
バーナンキFRB議長は、経済史の知識をベースとした海図にそって金融政策の舵取りをしている。FRBは過去2年にわたり、大恐慌の再来を阻止すべく、流動性を高めてきた。だが、その判断が正確であるか否かは、彼らにもわからない。
それでもFRBが量的緩和第2弾(QE2)が必要だという結論を下した。ドルを増刷し、市場に流通している米国債を買い入れるという策だ。「マネーサプライ(通貨供給量)を増やす現行政策は、最近のマネーのベロシティ(流通速度)の低下分を相殺するのみ」というもの。これは流通速度の測定は正確であるとの前提に立った予想だ。
だが、バーナンキ「船長」が見わたせない海底には暗礁が存在する。経済政策を担当する水先案内人が船長に気づかせるべきなのは、金融政策がその効果を発揮するにはある程度のタイムラグがある点だ。
(日経ヴェリタス/一部抜粋/Barron’s/Dow Jones)
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歴史にかけた小説風の記事って、大~い好き(^_-)☆ 今ちょうど就寝前に読んでる「貴賓室の怪人(飛鳥編)」(内田康夫)の影響か(?) ・・・ また、わたし的には、数年赴任してた香港出航後に発覚した “飛鳥” を舞台にしたこの殺人事件のせいか? 睡眠作用の役をなさない “QE” だけど、インフレ懸念のあるというバーナンキ船長の航海は、岩礁(財政赤字・不均衡是正…)を避けながら無事に世界1周の豪華客船の旅を終えてほし~い!

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